子供の教育 | クリエイティブな力を育む習慣について

Kids Design School代表の久保雅子のブログ

【創造力教育とはなんだろう】クリエイティブな心が与えてくれるもの

どんな学問も、 貪欲に追求していくと 世界中のあらゆる物事は個体ではなく 線として繋がっている事を理解出来ます。

学びは、誰のために行うのでしょうか。 もちろん自分のためです。 人に言われたからやるものではありません。

(分野は問わず)できる事が増えたり、 自分の知見を広げられることは とても楽しいことです。 日々を生きていく上で、 自分自身の変化を体感出来る事は 時を紡ぐ喜びを教えてくれます。

そして私達はクリエイティブを通した学びを提供していく中で、 常々『創造力教育の目指すものとはなんだろう...』と考えております。 実際の現場で子供たちと触れ合い、 レッスンを繰り返す中で 『創造力を育む事は、人間力を育む事』だと考えるようになりました。

教室では5〜12歳迄の子供たちと触れ合っておりますが、 人には其々生まれ持った資質があります。 そこに良いも悪いも基準はなく、 その人自身が生まれながらに手にする事が出来た大切な特性です。

子供から大人に成長していく流れの中で、 人は社会で生きていくためのルールを覚えていきます。 そして社会の一員として過ごす中、 時に「ルールに寄り添うと、自分らしくいられない」という経験や問題に当たる事もあります。 しかしこの違和感を感じられる経験こそが、 “自分らしさ”を既に手にしている証拠であり、 自分の個性を見つめ直すキッカケにもなります。

100人いたら100人の感じ方と考えがある中、 全てが心の底から同じ意見でいられる事は ありません。 全員が全てのルールにフィット出来る訳ではありません。

しかし、『自分の個性は自分で理解して大切にしていく』 そんな経験を子供の内から繰り返して育った大人は、 きっとどんな環境や場面においても “自分自身”に目を背けずに過ごしていけるはずです。 更に付け加えると、クリエイティブなマインドが育っている心は柔軟な発想を導いてくれます。 思考が柔軟である事は物事を多角的に理解し、その上で自分の意見を伝えるために大切な要素です。

少子・高齢化が進む中、予測される日本の人口減少。 テクノロジーが類を見ないスピードで進化している現代。 様々な要素によって大きく時代が動いていきます。 様々な問題に興味関心を持ち、 『学びが楽しいこと』と感じられるようになるには、『学ぶことが楽しい経験をすること』です。

例えばファッションの歴史を辿っていくと、 世界中の過去からこれまでの流れや、各国の文化の結びつき(関係性)に気付いていけます。 安価で手軽なアパレル商品も、現代人に必要なマーケットとして存在するから生まれたものでしょう。 しかし、その一方で衣服には歴史やストーリーがある事を忘れないことです。 そんな視点でファッションと付き合えるようになると、 毎日の着こなしや消費スタイル。 人と会う時の身のこなしなど、 あらゆる時間の向き合い方が変わっていくはずです。

そう考えていくと、 デザインを楽しめる心を身につけるためにも 学びは必要です。 そして学びを通した人間力の成長は、 自分の個性への自己肯定感に繋がっていきます。

自分の資質を大切に育む『創造力レッスン』

今週末も、個性豊かな子供たちと過ごせる時間を楽しみにお待ちしております。