子供の教育 | クリエイティブな力を育む習慣について

Kids Design School代表の久保雅子のブログ

【自分の力で学ぶこと】人間だから出来ること

私達のクラスでは、 自分の頭で考えて取り組む時間を大切にしています。 自分の頭で考えて、 答えを見つける経験が乏しいと 社会に出てから自尊心を持つ事が難しくなります。

どんな業界のプロも、 一流と呼ばれている人も、 みんな“最終的には自分の頭で考えて、自分の特性に合った答えを見つけていく”事を続けたから 唯一無二の存在になれています。

時代が大きく動き、 コンピューターが人間の仕事の役割を担える事が増えてきた今、 “人間にしか出来ない”仕事について もう一度見つめ直し 其々が“人間で在る喜び”を見つけていく暮らしが必要です。

『失敗しないようにやる』事は 目の前の一瞬の事だけを見ていると意味を見出せます。

しかし学ぶ事が仕事である幼少時代に、 失敗しないことだけをゴールに学びを繰り返す事は、あまりに危険です。

社会で生きる事は流動的な事であり、 もちろんいつもいつも自分の思い通りに進む事ばかりではありません。

だからこそ『Createする力』が必要であり、 たとえ今日やったことを失敗だと感じても、 『必ず取り返しのきく方法がある。 自分ならそう出来る』と心から思える自信が必要なのです。

どんな問題も、 道がふさがったように感じる大きな課題も、 『創る方法』を見つけられる人は、 必ず自分の進みたい方向に 舵を取り直していけます。

私達は、デザイナーになってほしくて デザインレッスンを行っているわけではありません。 結果的にデザイナーを目指してくれる子達が増えている現状は、 もちろんとても喜ばしい気持ちでいっぱいですが、 何よりもこれからを生きる子供たちに “自分の個を活かして生きる喜びを、体現してほしい”強くそう思っています。

“個性を大切に”という言葉だけが、 一人歩きしている世の中の現実もあるかと思います。 しかし時代は大きく変わっています。 自分の生きる世界を自国の日本だけで見るか(一つの点)、 様々な国が存在する地球全体を世界だと捉えるのか(枠)で、日々の過ごし方は変えていく必要があります。

今日だけ考えを変えても、 人間の行動はそう簡単には変われません。 だから“自分で創る思考体験を習慣化”する事が 大切なのです。

深く考えていけば 物事の物質そのものに正解も間違いも存在しません。 しかしただ一つ確実に言える事は、 “視野を広く生きれる”ことは 自分の日々を穏やかにします。

デザインするとは、 ただ絵を描く事ではなく 人の心を動かせる事です。 良いデザインは、 誰かの生活を豊かにしたり、 助けたり、世の中に必要とされる価値となっていきます。

良いデザインは、 多くの言葉を使わずに 大きなコミュニケーションを取る事に繋がります。

学びの手段と目的を分けて考えられる習慣。 短期的な目標と長期的な目標を分けて考えられる習慣。 物事を抽象と具体で常に行き来することです。

一年365日。 良い習慣を今日から始めること。 そして、習慣化するまでずっとやめずに続けること。 自分の行動こそが、 自分の個性の大切さを教えてくれます。

忘れないでいてほしいこと。 自分の力で身に付けた事は、 応用を効かせて様々な場面で役立っていきます。 『自分らしさを好きになるために』 学びの時間を楽しんでいきたいですね。