子供の教育 | クリエイティブな力を育む習慣について

Kids Design School代表の久保雅子のブログ

【毎日を楽しむための創造的思考】in Italy

【イタリアの朝 カプチーノとブリオッシュ】

ミラノでのファッションショー開催準備の為に、 上司であるファッションデザイナー(女性)と旦那様(音楽アーティスト男性)と暮らした経験があります。

この夫婦と3人で暮らした経験は、 私の中の新しい常識を育ててくれました。

一言で言うと、このご夫婦は毎日を真剣に楽しむために生きてました。 楽しむために、真剣なのです。

そして、自分の感じている気持ちにいつも忠実です。 自分の気持ちに嘘をつかない事が、 結果的に周囲に対しても誠実で在る事になると教えてもらいました。

同居初日、質問がありました。

イタリア人デザイナー:「イタリアでの朝ご飯はいつも何を食べてる?」

私:「美味しいブリオッシュとカプチーノ」

イタリア人デザイナー:「(笑いながら)それはBarのメニューね。うちにはブリオッシュとカプチーノを作る機械はないわ」

私:「そうだよね。何でも大丈夫。いつも2人が食べてる朝食メニューと同じで平気!」

....そんな何気ないやり取りをして会社に向かいました。

そして夜、家に戻りリビングに行くと....

溢れんばかりの30個くらいのブリオッシュと、

泡立て器片手にカプチーノの泡作りを研究する旦那様(音楽アーティスト)の姿がありました。

私:「え、どうしたの!?」

音楽アーティスト:「欲しいと言ったから作ったよ。店の味に近づけるために、どの方法が良いか研究したよ」

イタリア人デザイナー:「欲しいと言ったから、美味しいと評判の店のブリオッシュを買い占めてきたわ。冷凍しておけば、毎日食べれるわね。出来ない事なんて、何もないのよ。やりたいと思うか思わないか、ただそれだけのシンプルな話」

...2人の口癖は、

「Tutto andra' bene come vuoi」 (全て上手くいくよ。あなたの想っている通りにね)

でした。

「欲しい」「やりたい」と思った事に、

いつも全力でベストな方法を探すのを楽しんでいました。

「出来ない」理由を探す前に

「出来る」「つくれる」方法を探すのです。

クリエイティブとは、こうゆう事なのです。

「固定概念は脳を退化させる。 変化がある毎日だから楽しい。 大切なのは、どんな変化にも対応出来る人間力を磨くこと」

そう言って、

「何が出来る?」ではなく「何をやりたい?」を常に聞いてくる上司でした。

「やりたい」事に素直にチャレンジしていく毎日は、

とても刺激的で心が充実感に満たされました。

デザインするように、

自分の人生は自分で構築をする。

そんな考え方のベースを作ってもらった貴重な時間でした。

クリエイティブな思考とは、

一部の特殊な人にだけ与えられた得体の知れないものではありません。

日頃の思考が変わり、

目を向けるものが変わり、

物事との向き合い方が変わると、

発信する言葉も変わってきます。

発信する言葉が変わると、

付き合う人も環境も変わります。

変わることを楽しめる人は、

心に余裕が出来て

毎日が楽しくて仕方なくなります。

クリエイティブな思考は、

自分自身の習慣によって構築されていきます。

自分の好きなもの・やりたいことを

恥ずかしがらずに発信する事が大切です。

抑制し続けた心は、

いつしか自分の好きなものや、

やりたい事すら

わからなくなってしまうからです。

自分の考えを伝えること。

誰かが伝えることで、

それを受け取った人が、

また何か手段を変えて伝えていく。

その繰り返しで、

世の中は現代に適切な形に変化していきます。

クリエイティブな思考は

自分らしく生きるために

誰にでも必要なものです。

自分の「やりたい!」の気持ちを

引き出してくれる環境に身を置いていきましょう。

明日が楽しみで仕方なくなる

デザインライフを楽しみたいですね。